第2章 敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います―③

山ねずみが子供が小さいときに読んでおきたかった本があります。『アメリカインディアンの教え』です。

救いのない家庭とは

 親が周囲の評価を気にしていたらどうでしょう。いつか世間を見返してやる、などという敵意を持っていたらどうでしょう。何かにつけ他人より優れていることを期待された子供は、ほんの少しのことで深刻な劣等感を持ってしまうでしょう。

 いくら親が表面的に否定したところで、子供たちが影響されるのは、そうやってかくしている親の無意識です。子供はこうした雰囲気のなかで、自分は親に好かれていない、と思ってしまいます。こうなっては、親がいくら子供に表面上思いやりを見せても、家庭を支配するのは深刻な不信感でしかないのです。
 このような家では、誰も子供の不安をとりのぞくことができません。従って、子供には、自分の身をあずけられる誰も存在しないのです。

思いやりをもつために

 母親に身をまかせていれば、不安から自分を守ってくれる、自分でじたばたすることもない。母親に訴えれば不安があってもとりのぞいてくれる、また多くの場合母親に身をまかせていれば不安そのものがない、なんと快適なことでしょう。
 そんな幼年期をもてた人に、どうして虚勢を張って周囲の人と戦う必要があるでしょう。だからこそ、逆の場合には自分を脅かすものと戦うのです。

 自分を心理的に守る必要のない人が、はじめて他人に対して思いやりをもつ余裕が出てくるのです。

この本の著者は昭和13年生まれでこの本の初版は平成2年ですから、50歳前後で書かれたことになります。働く母親が多くなった今、著者が生まれ育った時代も考慮した上で読んだほうが良いかもしれません。山ねずみは、ここに父親も加えて読んでいます。

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