山暮らしのエンクル

山ねずみは絵本を読んでいると、幼いころ、台所で食事の支度をする母の背中や、祖母とお団子や干し柿を作っていた貧しくても満たされていた思い出がよみがえってきます。
不安、心配事、職場や夫への不満・・・。ストレス社会の現代、様々なストレスに囚われてしまいそうなとき、思い出はそれが自分の全てではなくほんの一部であることを教えてくれます。
冷えきった心をを優しく暖めてくれるのです。

 エンクルはアイヌ語でねずみのこと。
 ねずみのエンクルは北海道の大雪山系の標高1000m程の山小屋に暮らしていました。この辺りは、はるか昔、アイヌの狩猟や採集の場でもありました。
 山小屋のマスターは全く料理をしたことがありませんでしたが、娘さんのために少しづつ簡単な料理を覚えていきます。その過程で、豊かな文化を育んだアイヌの知恵を学んだり、厳しい自然環境の中でも毎年芽吹く山菜やハーブの事も知っていきます。
 短いお話ですが、エンクルと一緒に父娘の成長を見守ってください。

お話の最後に関連した食べ物の効能や、簡単な料理のレシピが出てきます。全く料理をしたことのないお父さんでも徐々に料理の楽しさににはまっていくことでしょう。